鎮守府新聞ワレアオバ│Naval District Newspaper Ware Aoba

遠征報告:九段下周辺探訪
2015.02.28


どうも、青葉です。

科学技術館で行われる艦これアニメBD/DVD発売記念イベントのついでに
九段下周辺を見て回りましたのでレポートをお届けします。

科学技術館がある北の丸公園の最寄駅は都営地下鉄/東京メトロの九段下駅です。
九段下は靖國神社の最寄駅でもあります。

昨年も靖國神社を訪ねてレポートしましたが
その後に調べてみると九段下周辺には色々興味を引く場所がありましたので、
探索してみたいと思います。


「靖國神社」

同期の桜で詠われる花の都の靖國神社です。

今年は終戦70周年となるため、その点を大きくアピールしていました。
あの戦争や靖國神社についての思いは個々人にお任せします。

この日は境内の参道でフリーマーケットが行われていました。
ちょっと興味がありましたけど、このあとイベントでしたので断念。

社殿での参拝のあとに遊就館に立ち寄りました。



以前に館内は見学しましたので、茶房「結」で食事だけの立ち寄りです。

館外のエントランスに「海防艦顕彰の碑」を見つけました。
艦これにも登場すると噂の海防艦を奉った碑です。

海防艦は船団護衛や沿岸警備を目的とした小型戦闘艦で
排水量1000トン未満、対空対潜に特化した武装がなされていました。

大戦末期には残存戦力として矢面に立たされて奮闘したものの
171隻のうち72隻を戦没という甚大な被害を出しつつ、
海上輸送の崩壊を止めることが出来ませんでした。

中央の海防艦の石像は丙型海防艦「海防艦第205号」だそうです。

海防艦顕彰の碑(靖國神社 遊就館屋外)

半蔵門線・東西線・都営新宿線 九段下駅より徒歩約13分


「千鳥ケ淵戦没者墓苑」


先の大戦の際に国外で死亡した日本の軍人、軍属、民間人の遺骨のうち、
身元不明や引き取り手のない遺骨を安置する施設です。
1959年に創建。およそ35万8000柱以上の遺骨が安置されていて、
遺骨の収集作業は70年を経た現在も続いています。(Wiki記述より)

こちらへは初めて参拝しました。
献花用の菊の花が1本100円で用意されていたので
青葉も1本購入して鎮魂の祈りを込めて献花させていただきました。

千鳥ケ淵戦没者墓苑

半蔵門線 半蔵門駅より徒歩約10分/半蔵門線・東西線・都営新宿線 九段下駅より徒歩約10分
公開時間:冬時間(10月~3月まで)09:00~16:00まで


「東京国立近代美術館工芸館」

帝国陸軍の近衛師団司令部庁舎だった建物です。
終戦間際のクーデター未遂事件「宮城事件」の舞台となったところでもあります。

明治43年(1910年)に建設された赤煉瓦の建物ですが、
内装はほとんど改装されていて、原形をとどめているのは中央階段付近のみだそうです。

こちらは今回は堀越しの遠景のみ。

近衛師団司令部庁舎(東京国立近代美術館工芸館)

東西線 竹橋駅より徒歩約3分/半蔵門線・東西線・都営新宿線 九段下駅より徒歩約12分
開館時間:10時~17時(入館は開館の30分前まで)
拝観料:一般/210円・大学生/70円


「九段会館」

元は昭和9(1934)年に建設された軍人会館で、帝国在郷軍人会のクラブとして使用されていました。
二・二六事件においては、戒厳司令部が置かれた歴史もあります。

戦後は日本遺族会によりホテルや結婚式場、イベントホールとして運営されていましたが、
平成23(2011)年に起きた東日本大震災では天井崩落により死傷者が出てしまいました。

この事故を受け、日本遺族会は会館の営業を終了。
老朽化のため取り壊されることが決定しており、高層ビルへと建て替えられる方針だそうです。

既に閉鎖されていますが、帝冠様式で建てられた外観を見ることが出来ます。



九段会館

半蔵門線・東西線・都営新宿線 九段下駅より徒歩約1分
閉鎖済・取り壊し予定


「しょうけい館」

傷痍軍人に関する史料の収集・保存・展示を行っている博物館です。
愛称は「戦傷病者史料館」って、正式名と愛称が逆じゃないんでしょうか……

青葉が訪問させていただいた時は
ラバウルで左手を失った漫画家、水木しげる先生の企画展が行われていました。

水木先生が復員(民間人は引揚、軍人は復員と言います)された際に
駆逐艦雪風に乗艦して帰還されたことは知っていましたが、
上陸先は横須賀の浦賀だったことを青葉はこの企画展で初めて知りました。

常設展示では傷痍軍人やその家族の方の証言や
義手・義足、傷痍軍人手帳などの展示がされていますが
特に野戦病院の実物大ジオラマは一度見たら忘れられそうにありません。
平和をかみしめる意味でも一度は訪ねていただきたい場所です。

またしょうけい館の図書閲覧室には
傷痍軍人の史料のみならず旧陸海軍に関する書籍も色々置かれていました。
ところどころ歯抜けがありますが、書籍を当たる際には良い場所かもしれません。

しょうけい館

半蔵門線・東西線・都営新宿線 九段下駅より徒歩約2分
開館時間:10:00~17:30(入館は17:00まで) / 休館日:月曜 / 入館料:無料


「昭和館」

戦中、戦後の国民生活を中心とした資料を展示している博物館です。
こちらは時間が足りなかったために寄ることが出来ませんでした。

昭和館

半蔵門線・東西線・都営新宿線 九段下駅より徒歩約1分
開館時間:10:00~17:30(入館は17:00まで) / 休館日:月曜 / 入館料:大人/300円


以上、青葉でした。

青葉写真館
本文で紹介できなかった写真たち

※写真の詳細は、写真をクリックして拡大表示してください。





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