鎮守府新聞ワレアオバ│Naval District Newspaper Ware Aoba

遠征報告:いずもに乗ってきました(2か月ぶり2回目)
2015.06.14

どうも、青葉です。

今日は「よこすかYYのりものフェスタ」にやってきました。

開催は土日の2日間だったのですが、
青葉、土曜日は装備品のチェックが入ってまして1日遅れての参加です。

「よこすかYYのりものフェスタ」は横須賀線開業120周年を記念して2009年度から開催され、
今年で7度目になるそうです。

そういえば去年(2014年)は横須賀線開業125周年記念とか
やってた様な気がしますねえ。

「よこすかYYのりものフェスタ」は鉄道や自動車のほか、
横須賀に拠点を構える海上自衛隊の艦船公開が目玉となっています。

今回の艦船公開は今年3月に就役したばかりのヘリ搭載型護衛艦「いずも」でした。

4月に行われた特別公開では9千人の募集に対して
4万人もの応募があるほどの人気を博しました。

青葉も先日、別枠のイベントで乗艦させていただきましたねえ。
(「横須賀と海の防人の伝統を考える」参照)

先日青葉が見学させていただいた時は、
少人数と言うこともありエレベータに載せていただけなかったのですが
今回は前部エレベータの昇降で来艦者を甲板に上げるというので
青葉、テンション上がりまくってました。

1日目に乗艦をした方の情報などもチラホラ出ていましたが、
記事を書くには自分自身で体験しないといけませんからねえ。

土日ともに雲の多い日でした。
艦名の「いずも(出雲)」の名の通り、雲を呼ぶ艦なんでしょうかねえ。

振り返ってみると
4月特別公開:曇り時々雨
4月の青葉見学時:曇りのち雨
今回:1日目、曇り夜半に雨。2日目、朝方まで雨のち曇り。

晴天がないですね……。
青葉は幸運艦なので雨は心配していませんけど(ドヤァ

混雑も予想されましたがあまり早く行くのも大変なので
公開開始の30分前に横須賀地方総監に到着。
すでに30分待ちとの看板が出ていました。

受け入れ側も手慣れたもので予定より早めに手荷物検査を開始し、
列が空くとそこに新しい入場者を誘導する列短縮も見事でした。


青葉は20分ほど待って入場することが出来ました。
改めて見ても大きい艦ですねえ。


例年なら乗艦するための列ができるところなのですが
スルー状態で搬入用のハッチから乗艦。


ハンガーの前部エレベータの前には50人ほどいたので数回分けないとダメかなあと思ったのですが、
降りてきたエレベータにはほぼ全員が乗れていました。
むしろ青葉は撮影のために1回パスするのに大変でしたねえ。


飛行甲板に上がりました。
UMAはいませんでした。(残念)

前回乗艦した時は意識しませんでしたが、
横須賀地方総監の建物(3階建て)の屋上とほぼ同じ高さなんですねえ。

かなり大勢の来艦者が飛行甲板にいらっしゃいましたが、
それを差し引いてもかなりの広さを感じます。

青葉はひゅうが型護衛艦や、おおすみ型輸送艦には乗ったことが無いので単純な比較はできませんけど、
この広さは安心感と言い換えられるかもしれません。

いずもは護衛艦としての能力だけでなく、輸送艦、補給艦、病院船としての役割を期待されています。

海上自衛隊の役割として国防はもとより災害救助があります。

先の東日本大震災においてはひゅうが型護衛艦や、おおすみ型輸送艦は大きな役割を果たしました。
※他の艦船が役立たずだったわけではありません。

災害や戦争がないことが一番ですが、もしそれが起こったときに備えがあることは安心につながります。
様々な役割を兼ね備えた「いずも」は、きっと役立ってくれることでしょう。

閑話休題。



青葉は今日の取材にあたっていずもま…飛鷹さんから零式艦戦を預かっていて
甲板で写真をと頼まれていたんですけど……

カバンを変えてしまって忘れてしまいました。
ごめんなさい。

いえ、瑞雲はいらないです。


「いずも」のハンガーに降りてきました。


サイドエレベータのハッチが開いていました。

1日目は開閉のデモンストレーションをやったようですが、
隊員さんに聞いたところ今日はやらないとのことでした。
残念ですねえ。


艦尾側では「いずも」のグッズ販売が行われていたので、
青葉もマグカップとカードケース、ピンバッチを購入しました。
え? 司令官の分はありませんよ?

「いずも」の後継となる24DDHは
現在ジャパン マリンユナイテッドで建造中です。
進水は今年の8月を予定しているそうですから進水式でどのような艦名を付けられるのか注目ですね。

「ひゅうが」以降は旧国名が採用されていますから同様に旧国名から採られると思います。

青葉の予想は「やましろ」です。

不幸姉妹の妹の方の山城さんですが、京都を周辺の国名です。

青葉の個人的な所感ですが
ひゅうが以降は皇室に拠った国名が艦名に命名されているような気がするのですよね。

なので本宅のある京都と考えましたが、はたして結果はどうでしょう?



会場では海自が誇る哨戒ヘリコプターSH-60Kも公開されてました。

青葉のころとは違って横須賀には航空隊はなく、
護衛艦に搭載するヘリコプターは館山にある第21航空隊が担当しています。

青葉の経験ではいつもは実機を展示して操縦席やキャビンを覗かせてくれる
(お子様は乗せてもらえます。羨ましい)くらいでしたが
今年は搭乗員さんがパネルを持って説明してくれていました。


第21航空隊は21という数字からBlackJackの部隊マークが使用しています。

横須賀から護衛艦が出航すると館山基地から離陸したヘリが
浦賀水道を抜けたあたりで合流して搭載されるとのことです。

護衛艦に専属のヘリというのは特に決められていなくて、
(いずもには専用ヘリがあるみたい?)
第21航空隊は横須賀に所属していない艦でも搭載されることがあるそうです。

青葉は護衛艦ごとに機体やパイロットも決まっているのかと思っていました。

ただ、たかなみ型護衛艦の5番艦すずなみ(DD-114)が
第14次派遣海賊対処行動水上部隊としてソマリア沖に派遣されたときは
「14」の語呂合わせで「14」の機体番号のヘリを派遣機体に選定するなど
些少の遊び心を込めて配置することもあるそうです。

いずもは大きいので洋上での着艦もしやすいそうですが、
(と言っても着艦、着陸自体簡単なことではないそうです)
汎用護衛艦などは着艦スペースが小さく、
固定具(ベアトラップ)に合わせて着艦させることはとても難しいそうです。

加えて外洋では波により大きく揺れ、着艦する時間も昼間だけではなく夜間の時もあるそうです。

SH60KにはGPSによる自動着艦装置も付いているそうですが、
装置の訓練時以外はほぼ使用することは無く、手動での着艦が基本。

あめ型(むらさめ型)、なみ型(たかなみ型)はそれぞれ形がよく似ているので、
近づいて行ってから艦番号の違いに気が付いたり、追い払われることもあるとかw

着艦する艦を見分ける方法としては
護衛艦自体も着艦しやすいように艦隊から離れて航行します。
このためヘリの受け入れ態勢時は防御が手薄になりやすく、
護衛艦側としては素早く着艦して欲しいそうです。
単艦行動は危険ですものねえ。



所属部隊はテイルローターのところに記されている番号で見分けられるそうです。
第21航空隊の場合は21と書かれています。

機体の都合で第23航空隊(舞鶴)の機体が混じっているときもあるそうですが、
基地見学者から「なんで舞鶴の機体がここに?」と言われることもあるとか。

武装は魚雷と空対艦ミサイル、キャビンのドアガンに機関銃を備えることもあります。

ソマリア沖での海賊対処では『念のため』機関銃を積んで任務にあたっていたようです。

最大で15名程度が搭乗できますが、
装備が増えると乗れる人数は減っていくとのことでした。



ヘリコプターは毎回14時過ぎに展示を終えて館山の基地へと帰投します。
のりものフェスタの時は2日間開催ですが毎日帰るそうです。

昨年はその姿をカメラに収めたのですけど、
今年はその時間になる前に青葉の取材時間が終わってしまいました。残念。

周囲を海で囲まれた日本では対潜哨戒ヘリの存在は重要ですから
今後も頑張っていただきたいですね。

以上、青葉でした。

よこすかYYのりものフェスタ2015

2015年6月13日~2015年6月14日 10:00~16:00
JR横須賀駅・ヴェルニー公園・三笠公園・海上自衛隊横須賀地方総監部ほか

青葉写真館
本文で紹介できなかった写真たち








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