鎮守府新聞ワレアオバ│Naval District Newspaper Ware Aoba

遠征報告:はるばる来たぜ船橋
2017.05.28

どうも、青葉です。

珍しく千葉方面に出かけます。

本当は今日は武山駐屯地で行われる
「東部方面 混成団 創立6周年記念行事」に行くつもりだったのですが、
例年行われる戦車の体験試乗を今年はやらないという情報が入りました。

……戦車はいいぞ。

さまざまな想定での訓練展示も見どころではあるのですが、
普段乗ることのできない乗り物に乗るというのが好きなわけで
今回は見送ろうかなあと思っていたのです。

そんな折に、最近行動する機会が増えている中司司令より、
千葉の船橋東ふ頭で行われる
「マリンフェスタ2017 in FUNABASHI」というイベントを
教えていただきました。

自衛隊千葉地方協力本部が主催するイベントで
青葉は知りませんでしたが毎年行われているようです。

今回の目玉は試験艦「あすか(ASE-6102)」の艦艇公開。

「あすか」は横須賀を母港としているのですが
あまり公開されることのない艦艇ではないので、
一度見学してみたかったんですよねえ。

というわけで、JR京葉線新習志野駅へ。
ここからマリンフェスタ会場へはシャトルバスが出ているそうですが……


あ、あそこにいる白いバスは基地の中とかで見るやつ!
あれがシャトルバスに違いありません。

15分ほどバスに揺られて船橋東ふ頭に到着。


ここには普段から3代目の南極観測船だった砕氷艦「しらせ(初代)」が係留されています。

通常退役した艦艇は解体か標的艦にされるのが常ですが、
南極観測船は初代「宗谷」から2代目「ふじ」、3代目「しらせ(初代)」に至るまで
係留状態で保存、展示をされています。
「しらせ(初代)」についてはまた後ほど。


到着早々に「あすか」乗艦列へ。

試験艦「あすか」とは
「将来艦艇に必要な基礎技術、艦艇装備品の海上試験を行うもので、主機にガスタービンを採用、艦首部にブルーワークを持つ平甲型船型で、各種研究・開発新装備品についての総合的な試験・評価を行う。このため、ある程度のデータ分析などを行える設備を持つことになるなど、多くの要求面から大型護衛艦なみの基準排水量となった。」(自衛隊千葉地方協力本部「マリンフェスタ2017 in FUNABASHI Q&A」より引用)
とのこと。
ちなみに浦賀ドックで建造されました。

青葉の世代で言うと、夕張さんのような存在ですかねえ。

前述したとおり母港は横須賀。
護衛隊群には属せず開発指導隊群の直轄艦です。

よく効く話では有事には護衛艦として任務に就くとも言うのですが、
同型艦が無い分使い道が限定されそうですねえ。


列に並んでいると、なんかゆるきゃらっぽいのが……
千葉3兄弟という千葉地本イメージキャラクターだそうです。

陸上自衛官「千葉 衛(ちば まもる)」
海上自衛官「千葉 未来(ちば みらい)」
航空自衛官「千葉 翔 (ちば かける) 」

全国にある地方協力本部はそれぞれイメージキャラを揃えていますが
あまり印象にないですね……

「ピクルス王子」「パセリちゃん」というキャラを
ときどき見るくらいですかね。

さらに進むとPAC3の装備展示とともに、またゆるきゃらが。

こちらはPAC3を運用する航空自衛隊第1高射群のゆるきゃら「パックさん」4兄弟の紅一点、A子。
去年の横須賀のサマフェスでM司というのが来てましたね。

中司司令曰く「やる男に見える」。
……確かに口元が似てるかも。


さらに「あすか」に接近。

艦橋前には新型ミサイルの発射筒を置いていた台がありますね。
※12式地対艦誘導弾(12SSM)のテスト用のようです。


「あすか」の艦上構造物はレーダーを取り付けるための高い構造物があるので、
なんというか……扶桑型の艦橋感を覚えるのですよね。
横須賀で他の艦に混じって停泊していると実はそれほどでもないのですけども。


では乗艦。


左舷側の通路を進み、艦橋へと上がります。


艦橋に到着。


艦橋から艦首方向の向こうに「しらせ(初代)」が見えます。
「あすか」には単装砲などの砲塔はなく、8セルのVLSが見えるだけ。
砲塔のテストとかはしないんですかねえ?

艦橋内の様子。

左舷側のシートにはカバーがかかってませんでした。珍しい?


「あすか」艦長は2等海佐なので、艦長席は赤青のツートンのカバーがかかります。

測距儀。

イマドキはどういう用途で使うのでしょう?

海図室。

夜間の灯火管制中でも明りをつけられるように、カーテンで仕切れるようになっています。


無電池電話なるもの。
通信時に電源を必要としないため、艦内電源が喪失した場合でも使える電話です。
昔の伝声管に代わるものですかね。
ちなみに伝声管は現在ほとんどの自衛艦で使用されていません。
あさぎり型までで、むらさめ型からは無くなったと聞いています。

その他いろいろ。




いつの間にか艦橋見学しているのが青葉のみに。
あれ?後続の人は何で来ないんでしょうか?


ともかく艦橋から退去します。なんか壁新聞みたいのがあった。


艦橋を降りたところで、遅れていた中司司令と合流。

中司司令は艦橋へは上がらせて貰えなかったそうで、乗艦した時間が遅いとダメだったようです。
その理由は後程わかります。


右舷側通路から後部甲板に移動。短魚雷もあるよ。


後部甲板にはインスタ映えする自衛艦旗が。



ヘリ格納庫では物販も行われていました。
青葉はこの時計が欲しかったですよ。


ヘリ甲板には椅子が並べてありまして、その下には紙が……1日艦長とかありますね。

どうやら1日艦長の任命式典のようなものが、このあとに行なわれるようで。
そのために艦橋への案内を辞めてしまったらしいです。
※聞いた話では午後の公開ではまた艦橋まで行けたそうです。

まあ、青葉は見られたのでいいんですけど。
「あすか」を退艦しまーす。

すぐそばの岸壁では陸上自衛隊が装備展示をやっていました。
千葉といえばパラシュート降下の空挺団ですねえと思っていたら。

ホントに第1空挺団でした。




軽装甲機動車の扉に弁慶のロゴマーク。
これは第1空挺団隷下の第1普通科大隊のものです。

そしてPAC3。

Missile Masterで弾職人ってすごい意訳ですね。


続いて、本来のこの岸壁のヌシである「しらせ(初代)」に乗艦します。

「しらせ(初代)」は三代目南極観測船として建造され
昭和時代に建造された自衛艦としてはもっとも大きい艦でした。

昭和57(1982)年に就役。
翌年の昭和58(1983)年から平成20(2008)年まで、
第25次から第49次まで計25回の南極観測の輸送支援を実施。
総航程は1,006,562km(地球を約25周)、
輸送人員 1,498人、輸送物資量 約23,900トンとのことです(Wiki調べ)

平成20(2008)年に退役して、艦名を新たな「しらせ(2代)」に譲ったのち、
保存費用の面から本来ならば解体される予定でした。

しかし「気象や環境問題の情報発信や議論の場として活用したい」と
民間の気象情報会社「ウェザーニューズ」が購入。
船名をローマ字表記の「SHIRASE」に変更され、現在の場所に係留された次第です。

元々、観測船として観測機器を搭載し、南極での観測活動を行っていたことが
ウェザーニューズの購入に繋がったようです。
船内の南極観測機器は言わば居抜きでウェザーニューズが入手し、
同社で活用されているとのこと。

平成25(2013)年からはウェザーニューズの関連団体である
WNI気象文化創造センターに所有権が移管され、今に至ります。

普段は事前予約しないと見学できないそうですが、
今日は「チャレンジングSHIRASE」という体験イベントが行われており、

それに混じって乗船。


船内では色々な体験イベントが実施されているようですが、
それは置いておいて、船内見学だけ行います。

昨年の横須賀のサマフェスで「しらせ(2代)」には乗艦しましたが
同じ南極観測船という性質から、船内設備などは「SHIRASE」も似たような印象です。



ブリッジからは「あすか」が見えます。
ミサイルの発射筒の台もくっきり。

船内を見て回ります。通路は狭いのですが、とにかく船内は広い。






退役していることもあって、「しらせ(2代)」でも見られないところが見られるのはいいですね。
残念ながら艦内神社は撤去されてしまったみたいで見つかりません。

雰囲気からしてこれかなあ?


「SHIRASE」を降りると岸壁の先に妙なものが沈んでいました。
有明地区と現在開発中の中央防波堤とをつなぐ臨港道路南北線に使用するトンネルの一部のようです。


これは予め海底に溝を掘って函型建造物(沈埋函)を沈めて土をかぶせる沈埋(ちんまい)工法。
この工法により比較的浅い場所でも海底にトンネルを作ることが出来るとのこと。

最近の工法なのかなと思ったら、
日本初の施工は昭和19(1944)年の大阪、安治川の歩行者専用河底トンネル。
ドボクも奥が深いですね。

なかなか来るのが大変でしたけど、見ごたえのあるイベントでした。

以上、青葉でした。

マリンフェスタ2017 in FUNABASHI

開催日:5月28日(日)09時~15時30分

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