鎮守府新聞ワレアオバ│Naval District Newspaper Ware Aoba

遠征報告:VR日本海海戦・おかわり
2017.06.16

※今回も暗所で撮影したためブレや角度の悪い写真が多いですが、ご容赦ください

どうも、青葉です。

GWより「三笠」艦内で展示が開始された「VR日本海海戦」ですが、
先日体験した旨をTwitterにてつぶやいたところ、
制作者である神田技研の仁志野さんより、
平日にはロングバージョンも体験できると教えていただきました。

ロングバージョン。
駆け足とはいえ5分版でも充分な内容ですのに、何が加わるというんでしょうか?
青葉、気になります。

ただ、メタな話をすると勤め人の青葉の中の人は基本土日がお休みなので
平日は難しいなあ……と思っていたのです。
しかし、所用で平日に休みを取ったところ、午前中に済んでしまい、
午後がまるまる空いたので、この機会に行ってしまうことにしました。


いつもは横須賀線などで行く横須賀ですが、
今日は気分が乗ったので、愛車の轟天号(スクーター)で向かいます。


途中、思い立って田浦の長浦湾に寄りました。

湾内を見回すと、

FRP(繊維強化プラスチック)製の掃海艇「えのしま(MSC-604)」


同じくFRP製で、今年就役したばかりの掃海艦「あわじ(MSO-304)」。


掃海母艦「うらが(MST-463)」。


湾内中央には6月6日に退役したばかりの掃海艦「はちじょう(旧MSO-303)」が係留されています。

艦これでは先月の春イベで海防艦が実装され、
新規艦のひとり、「国後(くなしり)」ちゃんに妹艦の「八丈」に関する台詞があったのですが……

「八丈」が実装される前に「はちじょう」が退役してしまいましたね。残念。


「あわじ」に張りついていた船が離脱しています。
船の番号に「YO」と付くのは確か油船ですね。


油船が退いた向こうに「輸送艇2号(LCU-2002)」が停泊していました。


最後にガントリークレーン跡。
旧海軍工廠造兵部内の砲塔工場で使用されていましたが、
老朽化により艦これが流行り始めたばかりの2013年10月に解体。

ちょうど青葉が活動を始める前でしたので、
実物を目にしたことは無かったのですよねえ。


ちなみにGoogleストリートビューの過去modeで見ることが出来ます。

旧海軍軍需部の倉庫群へ移動。


相模運輸倉庫5号倉庫

ここら辺の事はもう少し知りたいのですが、
なにぶん民間企業の所有地なので立ち入れないのです。


引き込み線のクロスレール跡。

さらに思い立って、安針台公園に移動。

吉倉桟橋周辺が一望できます。


「むらさめ(DD-101)」。その向こうは同型艦ぽいので「いかづち(DD-107)」でしょうか?


「やまぎり(DD-152)」「ゆうぎり(DD-153)」


逸見岸壁には「たかなみ(DD-110)」「あすか(ASE-6102)」


消磁所の近くには米艦がいます。艦番号からすると「フィッツジェラルド(DDG-62)」ですね。


12号バースの方も見られますね。
停泊していたのは「デューイ(DDG-105)」。
横須賀ではなく、サンディエゴを母港とするフネらしいです。


5号ドックにはタイコンデロガ級が入渠中。たぶん「シャイロー(CG67)」。


少し移動して、また逸見岸壁。
いっぱい見られて満足満足。



「三笠」に到着。保存会終身会員の青葉は乗艦フリーです。

さっそく「VR日本海海戦」へ。
平日なのでさすがに人は少なめ。


10分版と15分版(フルバージョン)が選択できます。

しからば、フルバージョンを選択。


東郷長官による解説から始まり、


「三笠」の長官公室での会議の様子。


「信濃丸」からの「敵艦見ユ」の報。


迫りくるバルチック艦隊。


対する聯合艦隊の威容。
このあたりからは以前見たのと同じですね。


掲げられる「Z旗」。


東郷長官による回頭指示。


バルチック艦隊を右舷に据えての砲撃戦(第1合戦)。


傾斜炎上しながら航行するバルチック艦隊。


ん?なんですか?夜?

これは……

水雷艇による夜戦!?
おー……川内さん垂涎ですねえ。

魚雷命中により敵艦炎上!


第1合戦翌日早朝、

「インペラートル・ニコライ1世」の包囲から降伏まで。


図による残敵殲滅の説明。


ポーツマス会議の写真。



最後に「三笠」後部甲板での訓示。


終了。

なんとも見ごたえがある内容でした。

10分バージョンも体験してみましたが、
5分バージョンに公室での会議シーン等を追加した感じでした。

見るならば15分バージョンが良いですねえ。

欲を言えば、場面をザッピングできるといいのですねえ。
夜戦シーンが最初何なのかさっぱりわからなかったですよ。

VR日本海海戦の難点があるとすると、
視点が自分で変えられる分、どこで何が起こるのかをわからないと、
何が何だかわからないままに終わってしまう。もしくは決定的なシーンを見逃してしまう。
という事でしょうかねえ。

見どころポイントの方向を示してくれるような
ガイドモードのようなものがあるといいかもしれませんね。
そこを探すのが楽しみだ。という意見ももちろん理解できますが。


「三笠」にはもう一点、新しい展示が増えました。

前回来たときは見逃していたのですが、
これまで「子供たちの展示室」となっていた中甲板の右舷前方の部屋に

「日本海海戦操艦シミュレーター」なるものが。

6月3日から公開されていたようです。
……VR日本海海戦しか目に入ってなかったよ(汗

こちらは東郷ターンと呼ばれる敵前大回頭から砲戦を自分で操艦する内容。



ターンを操艦した後に砲撃開始はボタンで指示で出来るものの
あとの攻撃はほぼオート。

ひたすら消耗戦を繰り広げ、勝敗はほぼ運任せ。

うーん……?


とりあえず勝ちましたが、薄氷の勝利でした。

大回頭の操艦そのものが大変なわけでも無く、
正直なところ、何をさせたいのかさっぱりわからないですねえ。

ともあれ、新しい展示を試みて行くこと自体は青葉も良い事だと思います。
今後も「三笠」の展示内容の充実に期待です。

以上、青葉でした。

VR日本海海戦・日本海海戦操艦シミュレーター(常設展示)

記念艦「三笠」中甲板・中央展示場内および子供たちの展示室

青葉写真館
本文で紹介できなかった写真たち


帰りがけに「突貫団子 坂本店」さんに寄りました。

突貫とは「敵陣へ突き進むこと。吶喊(とっかん)」から来ていると思われます。

というのも、かつてはすぐ近くに陸軍重砲兵連隊がおり、
跡地を利用する坂本中学校・桜小学校の共同校門は
現在も重砲兵連隊の営門だったものが使用されています。

かつての軍都だった面影が残るこの店の名物は「突貫団子」というものらしいのですが、
残念ながら売切れていたので御饅頭だけ買って帰りました。

突貫団子 坂本店

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