モロク
モロクでも珍しい建物です。

モロクでは街頭で物を売る商人さんが多いです。
この女性も何かを売っているようなので、
何を売っているのか聞いてみたら、「花」を売っているらしいです。
私は花が大好きなので、是非売って欲しいと言ったのですが、
「流石に女は相手にできない」と断られてしまいました。

…はて、何の事でしょうか。

染色屋を営むサバドリハンさん(右)と、
看板屋を営むステアーさん(左)です。

今回は、染色屋のサバドリハンさんに
思う存分語って頂きました。

[サバドリハン]
あ...天氣が本当に熱いね
こんな天氣にこそ
染料作りにはピッタリだ

私は、君にいいたいことは別にない...
だが、私の過去の話なら聴かせるよ.
少しは長くてつまんないかも知れないが
、聴いてみるか?

私が生れて物心がつく前から...父は
染料を作っていた.
学えなほどの長い時間、父はずっと
染料を作っていた.
そう...母が病氣で死ぬ時までも...
染料作りをやめなかった.
その時は、そんな父が憎かった...

そんな父がいやで..自然に染料
作りも嫌いになって、若い頃は家を出て
、何でもやってみたけれど.
でも...
私は今、再び家に戻って家業を繼いでい
る。染料作りを...
多分、血はだまぜなかったみたい...
こ仕事を始めてもう...15年經ったな.

この頃になって感じたのは...今は父が
理解できるってことさ.
父がどうして、全てを捨てたまま、染料
作りに夢中であったのかを...

それは多分、何回も繰り返した作業が重
なり染めていく、あの色...
数多い時間、夢の中で見たような、幻の
色を出すため だっただろ...

フッ...
どうしてそれが分かるのかと?...
それは...
今の私がそう信じているからだ.何年前
からだったか...色が言うことが分かる
ようになった瞬間から.....
みてろ.私は父ができなかった、
あの色を必ず出して見せる.

サバドリハンさんの染色に対する情熱が伝わってきます。
話を聴いてあげないとかなり寂しそうなので、
皆さんも是非彼の話を聞いてあげてください。

それにしても、この人の言葉使いって独特だなあ。

今回私がモロクに来たのは、実は観光の為だけではありません。
最近、「刃物は使ってはいけない」という教義を破って、
「メイスに見える刃物」を武器として使用している
聖職者の方がいるという噂を聞きました。

そしてその武器は、ここモロクで売られているらしいのです。
勿論、私はそんな噂は信じませんでしたが、
念の為、噂の真偽を確かめにやってきました。

そして…おお神よ、なんてこったい。
モロクの街道を歩いていると、
噂の「メイスに見える刃物」を売っている店を発見してしまったのです!
その名も「ソードメイス」!なんてわかりやすい名前なのでしょう。
そこには何人かの同胞達がソードメイスを求める姿もありました。

私は商人に文句を言いましたが、
「俺は売ってるだけだ、買うほうが悪い」
と言われ、言い返すことができませんでした。
口惜しいですが、全く持ってその通りです。

おお神よ!…私の代わりに、何か言ってやってください。

…気を取り直して、先を続けましょう。

この建物には特に立派な彫刻が施されています。

あらいやだ。

モロクのシンボルが描かれた旗です。

こ、これは…なんて素晴らしいデザインなのでしょう!
芸術にはあまり詳しくない私ですが、これは凄い!
あまりにも独創的で先駆的なこのデザインは、
ルーンミドガツ美術界に大きな衝撃を与えるはずです!

その建物の裏にまわってみると、更に凄い芸術に出くわしました!
今度は私にも馴染み深いプロンテラ風の芸術と、
モロクが生み出した独創的な芸術の混合です!

芸術は人々の心を一つにすると言いますが、
これはまさにプロンテラとモロクを結びつける最高傑作といえるでしょう!

モロク城の壁に彫られたあった彫刻です。
先程の今世紀最大の芸術に比べると見劣りしますが、
これも優れた作品といえるでしょう。

モロク城地下の牢獄です。
既に使用されておらず、物置になっているようです。

…あれ、でもモロクって犯罪が多いんですよね?
…警備の方、ちゃんと仕事しているのでしょうか。

聖水を作るプリーストの方々に会いました。
カッコイイなあ。

石像です。
一体どんな人がモデルだったのでしょうか。

ピラミッド前の門です。
ここの遺跡は比較的保存状態が良いようですね。

そういうわけで、早速門に彫られた文字を解析です。

……えーっと。
キ、キバヤシさーん!

噂のピラミッドです。
かつての王の財宝が隠されているという噂ですが、
中には恐ろしいモンスターが蠢いているらしいです。

ピラミッドの中にも彫刻がありました。
犬を連れている人の彫刻でしょうか。

ここから先は、私では危険なので行けません…。

再び街の外に出ました。
このニ体の石像を見るに、どうやら私の足元には
このピラミッドの入り口が埋まっているようです。

モロクには本当に謎が多いです。

…よく見ると、結構かっこいい人ですね。

中には流砂の勢いに耐え切れなかったのか、
傾いている石像もあります。

かっ、かわいい…。


いかがだったでしょうか。
モロクは夢とロマンに満ち溢れており、プロンテラとはまた違った活気があります。
「犯罪者の街」と一言で片付けてしまうには何か勿体無いものを感じました。

一度この街を訪れてみてはいかがでしょうか。
きっと今までにない刺激とスリルを味わうことができると思います。

神よ、無事にこの旅を終えられそうです。
貴方の御加護に感謝します。Amen!

…あれ、財布が無い。