モロク

砂漠に囲まれた街、モロク。

地下には盗賊達が作り上げる独自のギルドが存在し、
犯罪が非常に多いです。
生活環境もとても厳しい街です。

ですが、街の周囲には古代文明が残したといわれる様々な建造物が点在し、
ロマンを求める冒険者達にとって、魅力的な街だといえるでしょう。

延々と続く砂漠…。その過酷な状況の中でも、大勢の人が逞しく生きています。
鳥も卵も生きてます。

砂漠にぽっかりと開いた生き物の口のような穴。
これは一体何なのでしょう…。
よく観察すると、牙らしきものが動いているのがわかります。
やはり、生物なのでしょうか。

この穴は他の穴に比べて巨大です。
中は蟻の巣窟となっているらしいですが…。
私は怖いので、入ったことはありません。

この穴は生物の口で、そこへ巣を拡大していた蟻が、
偶然この生物の体内に辿り着き、
そこへ住みついてしまったというのはどうでしょう?

うーん、我ながら斬新な説です。プロンテラに帰ったら司祭様に自慢しようっと。


牙の根元には、人間の顔のような物が…。


埋まっているのか、彫られた物なのか、
どちらにせよ悪趣味です。

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…実はこの顔には怪談話があります…。
ある日、このダンジョン訪れたパーティーがいました。
不幸なことに、そのパーティーの一人が魔物に殺され、
仲間たちは彼の死体を捨てて逃げ出したのです。
命からがら脱出した仲間は、この入り口の顔を見て凍り付きました。
なんと、たった今見捨ててきた仲間の顔が浮き出て、
恨めしそうな表情でこちらを見ているのです!
逃げ延びた仲間たちはその後、発狂して自殺したり、
原因不明の病気で苦しみながら死んだり、
魔物に襲われたりして次々に死んでいきました…。

そして彼らのうち誰かが死ぬたび、
この場所にその死んだ人の顔が浮かびあがってきたそうです…。

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…とまあ、どこにでもありそうな三流怪談話ですがね。
幽霊や呪いが恐くて聖職者が勤まるかってんですよ。
あ、ちなみに当教会はお払いも受け付けていますので、
そういう関係のご用の方は是非ご相談下さい。
一回の相談料は50z、お払いは1000zとリーズナブルです。


砂漠にも一応植物が存在します。
…変わった木ですね。

サボテンですね。
生意気にも花まで咲かせてますよ。

モロク周辺に点在する遺跡です。
これは恐らく門か何かだと思います。


その門に彫られているシンボルです。

モロクには大勢の考古学者の方が集まり、
遺跡の発掘作業が進められています。

「モロク遺跡発掘ツアー!」のようなものを期待して来たのですが、
どうやらそんなものやってないみたいです。

諦めきれずに発掘を申し出たのですが、
「トーシロは引っ込んでな」
と、追い返されてしまいました。

マイナスマナーものです。いや、闇ポタです。

モロクでは遺跡の他にも、生物の化石が見られます。
これは始祖鳥ですね。


それにしても見事な姿勢で最後を迎えたようですね。
恐らくラジオ体操してる時に腰の骨でもはずしたのでしょう。

ちょっと可愛そうなので、神に祈りをささげましょう。Amen!

これはアレですね。三葉虫!
しかもカップルですよ!

やっぱりモロクに三葉虫Tシャツとか、
三葉虫キーホルダーとか売ってるんでしょうか。

かつて栄えていた文明も、砂の海に飲まれ見る影もありません。
私達の文明が同じ道を辿らないことを祈りましょう、Amen!

…でも万が一に備えて、未来の文明に向けて
何かメッセージを残したほうがいいかもしれません。
そうですね、家に帰ったらタイムカプセルでも埋めましょう。

では、そろそろモロクの街に入りましょう。

モロクには素晴らしい彫刻技術があります。
これは、モロクを囲む城壁に彫られたレリーフです。

モロクの城壁に彫られた紋章です。
どうやらこれは、モロクのシンボルマークのようですね。

武器屋の前を通りました。
看板は斧のシンボルですが、店には斧なんて一つも売っていませんでした。

流石はモロク、見た目だけを信用すると痛い目に会う犯罪者の街。

モロクは他の都市と大きく違って、
あまり外観を気にした建物はありません。

体裁なんてものは、モロクの人達にとって
一銭の価値も無いものなのでしょう。

アレですね。バフォメットですね。

商人の方です。
ここだけの噂、ゲーハーなんだそうです。

あまりにも砂埃がひどいので、マスクを購入しました。

犯罪者が多いといわれるモロクで買い物をするのは、
騙されるかもしれないので少し気が引けたのですが、
親切にも1000zの所を半額の500zで売ってくれました。

悪い人ばかりというイメージがあったのですが、
どうやら考えを改めなくてはならないようです。

さっきも言いましたが、モロクの人達は体裁など気にも止めません。
ですから、外に堂々と下着を干すなんてことも平気でします。
…隠してください、少しは。恥ずかしい。


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