遠征報告:掃海艦とトンネルを見学しちゃいます!2014.11.02
どうも、青葉です!
今日は横須賀の田浦で掃海艦の公開が行われるというので行ってきました。
一緒に海上保安庁の巡視船も公開されるそうです。
今日は第二術科学校の資料室も解放されるそうなのですが、
そちらは先日行かせていただきましたので、直接掃海艦と巡視船が公開されている場所に向かいます。
やえやま型掃海艦の3番艦、MSO-303『はちじょう』。
世界最大級の木造船舶です。
通常の海自の艦艇はほとんどが金属製です。
青葉を含め、日本海軍の艦艇もほとんどが鋼鉄製でした。
金属は地球からの磁力で磁気を帯びる性質があり、
先の大戦後期から磁気に反応する機雷が出現しました。
掃海任務を行う艦艇はこの磁気機雷に対応するため、
非磁性化建材である木材や最近では繊維強化プラスチック (FRP)が使用されています。
海自ではこれまで掃海艦艇は木造でしたが、
木造船舶の建造技術が無くなりつつある現状からFRP製の掃海艦艇への切り替えが進んでいます。
なお、掃海艇と掃海艦の違いは船体の大きさで、任務は同じです。
掃海艇 < 掃海艦
となりには同型艦の2番艦、MSO-302『つしま』。
今回公開されているのは、『はちじょう』の方でした。
水中フロート。
機雷の係維索(機雷を固定させている縄)を引掛けて曳航したり、
機雷を浮揚処分させるために係維索を切ったりするのに使用するそうです。
ちょっとオットセイみたいに見えますね。
機雷処分具。
カメラで水中の様子を見ながら、機雷処分作業ができるそうです。
戦闘艦ではないためか、艦橋にまで入れてくれました。
20mm機関砲。
浮いてきた機雷を撃って破壊するなどに使用するそうです。
艦首からの長浦湾。
そして艦橋を見ます。
次は海上保安庁の「ことなみ型巡視艇」、PC34『ゆうづき』
今年就役したばかりです。
艦橋というよりコックピットという感じです。
用途の都合もあるのでしょうけど、かなり狭い感じでした。
海上自衛隊第51掃海隊掃海艦・海上保安庁横須賀海上保安部巡視艇
公開艦艇:やえやま型掃海艦「はちじょう(MSO-303)」 / ことなみ型巡視艇「ゆうづき(PC34)」
艦艇見学を終え、田浦駅にやってきました。
ここはかつては長浦港への貨物輸送の引込線ポイントでした。
すでに使われなくなって久しい引込線用のトンネルを周囲の草を刈って公開していました。
長浦港周囲にはスイッチバックやダブルクロスという珍しい線路が敷設されていたそうですが、
貨物輸送が終了してからは一部保存されているところを除き、ほとんどが残されていません。
Googleストリートビューによると、2010年くらいまでは見ることはできたみたいですけど…
・スイッチバック
(かつては先の方に見えるトンネルの中まで線路が続いていました)
・ダブルクロス
(こちらは保存されているので現在も見ることが出来ます)
JR田浦駅七釜トンネル
田浦 秋の見学会
2014年11月02日(日)10:00~15:00
URL:https://www.cocoyoko.net/event/taurakengaku.html
田浦の見学が済み横須賀に移動します。
横須賀への移動中、横須賀地方総監に『ひゅうが』が停泊していました。
ここ1年余りは横須賀に居なかったので珍しい感じがしますね。
三笠公園より連絡船に乗って猿島へ移動。
猿島はかつては軍事要塞の一部でした。
その要塞の非公開部分を土日限定で特別公開するというのでやって来ました。
弾薬庫跡の施錠されている一部に立ち入らせてくれます。
中はこのような感じ。
この女性のような落書きは戦後に進駐してきた連合国軍の兵士が描いたものだろうとのことです。
何故かって?
帝国海軍の兵士がこのようなものを描いていたらどうなると思います?
ご納得いただけましたでしょうか。
左側の向こうは上部に開口されていて、
弾薬をそこから上の砲台へと上げるためのものです。
特別公開と言ってもこれくらいだったので
ちょっと物足りない感じでした。
猿島要塞見学ツアー
開催日:9月~11月土日祝日 (各猿島行き11:30便、13:30便)
参加費:乗船料+200円(すかたびステッカー発行)
所要時間:45~50分
URL:http://portmarket.cs-yokosuka.com/2165
最後に三笠公園入口近くの「ウッドアイランド」で、よこすか海軍カレーを頂きました。
店内は艦これグッズがいっぱいありました。
店舗が小さくお客さんが多いので、なかなか入れないお店ですけどカレーは絶品です。
以上、青葉でした。
ウッドアイランド カレーレストラン
定休日:不定休 / 営業時間:11:30~19:00
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