遠征報告:愛宕さんはやはり大きいです2017.01.09
どうも、青葉です。
今日はお台場、船の科学館に参ります。
こちらでは昨年の12月3日から「高雄型重巡展」という、
青葉的には見逃せない特別展示が行われていたのですが、
冬の有明大海戦の準備やらでなかなか時間が作れず、
大海戦時には船の科学館が年末の休館に入ってしまうという……
年明けて、ようやく来れるのが最終日の今日でした。
りんかい線東京テレポート駅から徒歩で船の科学館へ。
途中のダイバーシティ東京を通過。
ここのランドマークの実物大ガンダム像ですが、今年の3月で公開を終了するそうです。
まあ、おそらくこちらに来ることは無いでしょうから見納めですねぇ。
次は別のガンダムが立つそうですが、ザクとかも作って欲しいですねえ。
さて、船の科学館に到着。
相変わらずの休館中なのですが、再開はあるんですかねえ。
ミニ展示場を横目に進むと、外には古めかしい小型の船が。
年末に公開された「海賊と呼ばれた男」で使用された燃料補給船ですね。
出光創業者のをモデルに先の戦争前後を描いた作品で、
青葉も注目はしているのですけど見に行けてません。
前作にあたる(と言っていいのか)「永遠の0」に続きVFXに注目が当たる作品でしたので、
このようなものを作っていたのはちょっと意外でしたねぇ。
その奥にはかつては戦艦「陸奥」の主砲身が展示されていましたが、
9月の移設作業で空になっているはず。
ありました。空の台座でも大きなものです。
横須賀に移設された件も書かれていますね。
それと、かつて羊蹄丸がいた場所に移された南極観測船「宗谷」が改修工事中なのが見えました。
さて、本題の「高雄型重巡展」です。
展示場に入る前に知り合いの司令官と遭遇しました。
……なにかとニアミスが多い方です。
高雄型重巡は第一次世界大戦後の軍縮条約下で建造された条約型巡洋艦です。
条約下で最初に建造された妙高型重巡に続き、さらなる性能向上を目指して作られました。
あの独特な重厚感のあるフォルムが特徴的ですよね。
この条約型巡洋艦に魅了された軍艦模型の会「NAVY YARD」会員、竹本常二氏は
縮尺1/100の超精密な高雄型模型の制作を開始しましたが、制作半ばで逝去。
その遺志を引き継いだ有志が残された部品を使い、
9年の歳月を経て、平成28(2016)年11月「愛宕」が完成。
夫人の意思により、1/100「愛宕」は船の科学館に寄贈され、
その公開披露と高雄型重巡の写真などを紹介する今回の企画展が開催されたという事だそうです。
展示されていた写真パネルは大和ミュージアムからの借り物だそうで、写真撮影は禁止。
本などでは小さくしか掲載されない当時の写真が大きく引き伸ばされていて、
なかなかの見ごたえがありました。
青葉は高雄型の改装・未改装の違いが良くわからなかったのですが、
元々煙突のすぐ後ろにあった後部マストの位置を
後部甲板の砲塔のそばへと移動させたのが「高雄」「愛宕」。
「摩耶」「鳥海」それができなかったみたいです。
「鳥海」に至っては魚雷発射管の換装も行われなかったそうですが。
中央には件の1/100「愛宕」がありました。
やはり大きいものはいいですね。
水上偵察機が乗っていますが、複葉なので零式水偵ではないですね…
※航空機は疎いのですが、九四式水偵や九五式水偵ですかねぇ
その他、高雄型重巡に関する品々や
高雄型重巡が紹介されたジェーン海軍年鑑も展示されていました。
「高雄」の隣になぜか「鳳翔」が載っています。
掲載基準が解らない……
そして竹本氏の作製した部品や資料なども展示されていました。
青葉は模型とかはあまり作らないのですが、ここまでのこだわりは執念めいたものを感じます。
横須賀では「陸奥」主砲の移設に伴い、
船の科学館から1/100「陸奥」の模型がヴェルニー公園内のヴェルニー記念館に展示されています。
記念艦「三笠」で公開中の「聯合艦隊 艦隊コレクション」のようなサイズの一斉展示も良いですが、
大きいサイズの艦艇模型は圧巻ですね。
呉の大和ミュージアムではそういう展示もありますが、
関東ではなかなか見られないので、良い目の保養となりました。
青葉の記憶が正しければ、船の科学館はこのような艦艇模型をたくさん展示していたと思います。
休館期間に目途が付いていませんが、
またそれらの模型を見られるようになる日が来るといいですねえ。
以上、青葉でした。
企画展「『高雄型重巡』~条約型巡洋艦と竹本常二の“愛宕”模型~」
開催場所:船の科学館 本館1階ロビー
開催日時:2016年12月3日(土)~2017年1月9日(月)10時から17時
休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日)、年末年始(12/28~1/3)
URL:http://www.funenokagakukan.or.jp/2016/5679/