遠征報告:夏の日米艦船見学はしご2017.08.05
どうも、青葉です。
サマーフェスタにやってきました。
昨年は高速艇に乗るためにごむを司令と
朝早くから並んだのですが、今年はひとりで参加です。
青葉のTwitterのフォロワーさんもサマフェスに来られる方多いのですが
こういうのに付き合ってくれるのは、ごむを司令だけなのでした。
そのごむを司令は遠い空の元にいるので参加できず。
横須賀地方総監部に到着。
逸見岸壁にいるのは試験艦「あすか(ASE-6102)」。
……こないだ見たばかりですね。
あれ?看板が新しくなってる?
前までのは退役した潜水艦の写真とか使ってましたからねえ。
さらに進むとそれなりの列ができていました。
案内の看板。
毎回乗船券は争奪戦なのですけども……
あれ?配布は学生と家族のみ?
今年から方針が変わったようです。
早く来た意味なしですねえorz
まあ、自衛隊も次世代の若者に入隊して欲しいのでしょうから
解らないのでもないですが、なんだかなあ。
待っていると館山の第21航空隊から飛来した哨戒ヘリが着陸。
去年だったか、ちょうど着陸の時に
そば(と言っても100mくらい離れたところ)で見学したことがありますが
ダウンウォッシュと呼ばれる吹き降ろしの風がかなり激しく、帽子を飛ばされたのを思い出します。
今日の公開艦艇は「あすか」のほかに
砕氷艦「しらせ(AGB-5003)」と、おやしお型潜水艦の8番艦「たかしお(SS-597)」。
最近は潜水艦の公開が増えてますね。
高速艇の乗船が出来なくなりましたので、まずは混みそうな「たかしお」へ。
甲板での写真撮影はしないようにとの張り紙がされていたのですが、
自衛官に案内されていた学生と思しき集団はパチパチと。
それだけでもなんか釈然としないのですが。
岸壁側から司令塔近くの部分を撮っていたら、自衛官から撮らないようにとの注意を受けました。
撮った写真を消すようにとまでは言われませんでしたが、なんなんですかねえ……
逸見岸壁には空自からはPAC3。
陸自からは高機動車、軽装甲機動車、偵察用オートバイの展示がされていました。
横須賀の相模湾側にある武山からやってきたようですが、
北朝鮮のミサイル情勢がきな臭い昨今、PAC3とか持ってきて大丈夫なんですか?
と思わず聞いてしまいました。※大丈夫に決まってます。
そして、ちびっこコーナーには見慣れない艦影が。
「こいずも」?
「ちびしま」「ちびりゅう」につづく、
新たなちび自衛艦が横須賀に配属されたようです。
しかし語感が横須賀を地盤とする某政治家のようですね。
試験艦「あすか」に乗艦。
といっても少し前にも見学したのですけどね。
改めて見るところがあまり無い(汗
甲板からは対岸のドックの様子も見られました。
4号ドック、5号ドックにそれぞれ入渠中。
4号ドックにいるのは6月17日に伊豆沖でタンカー船と衝突事故を起こした
ミサイル駆逐艦「フィッツジェラルド (DDG-62)」ですね。
沖合いを見慣れない船が航行。
Twitterで色々な方に教えていただき
英吉利海軍のタイド級補給艦「タイドレース(A137)」と判明。
船首辺りの形状が何とも面白いですね。
また6号バースには白い謎の艦が。
こちらは仏蘭西海軍の情報収集艦「デュピュイ・ド・ローム(A759)」だそうです。
なんか一気に国際色豊かになりましたね。
次は吉倉桟橋の「しらせ」へと向かいます。
「輸送艇2号」や「えんしゅう」などの補助艦艇。
最近の青葉は支援船というにも目を向けています。
支援船というのは、主に港内・湾内での作業に従事する海上自衛隊の船舶です。
「Y」に役割を示すアルファベット、数字の船名が決まりなようです。
YTは曳船(タグボート)
YOは油船(油を補給する)
YWは水船(水を補給する)
YFは交通船といって、
横須賀港から長浦港への移動などに使われています。
青葉も3回ばかりイベントで乗船したことがあるのですが。
なんか見たことないのが居る……。
よく見かけるのはこちらのタイプなのですが。
あとから教えていただいたのですが、最近就役したばかりの新型交通船とのことでした。
乗りたいですねえ。
一番端の桟橋には海洋観測艦「にちなん (AGS-5105)」が居ました。
海洋観測艦は長浦港にいることが多いので、吉倉にいるのは珍しいですね。
「しらせ(AGB-5003)」は文部科学省の予算で建造され、運用は海上自衛隊が行っています。
海上自衛隊では「砕氷艦」という艦種に分類されますが、
文科省では「南極観測船」「砕氷船」とやや軍事色を薄めた表記をしています。
調査用の艦艇なので固定武装は無いそうですが、海賊やテロ対策として銃器を置く武器庫が艦内にあるとか。
後部ヘリ甲板では南極の石や氷、皇帝ペンギンの実物大人形が。
本当にこんなに大きいのでしょうか。
ぐるっと回って全部甲板にはクレーンが2基。
これは前に船橋で見た先代と同様ですね。
艦橋。
護衛艦に比べるとかなり広いです。
視点が高いので、周囲を見下ろすようにいろいろ見えました。
食堂。
かなり広いです。
すぐそばには艦内神社。
富士山本宮浅間大社から分祀しているようです。
またその近くには理髪室。
完全に床屋ですね。
観測隊長公室。
「宗谷」などに比べると段違いの広さです。
「しらせ」を退艦して逸見岸壁まで戻ってくると、
タグボートに押されて珍しい船が動いていました。
宿泊艦(ホテルシップ)と呼ばれている船です。
「APL-40」という艦番号はありますが、名前は無いんですかね?
元は1945年に就役したベネワ級宿泊艦の「ニュエセス(APB-40)」という艦だったそうです。
だいたい宿泊艦にされるのは老朽化した艦艇がほとんだそうですが、
ベネワ級は最初から宿泊艦として建造されたのだとか。米帝ぇ……
戦争が終わったことで翌1946年には不活性化され、1955年に退役。
大西洋予備艦隊に編入されます。
1968年、ベトナム戦争で米海軍河川部隊の母艦として復帰。1970年に再び退役。
非分類雑役船「IX-503」に改めて1975年より米海軍艦船修理廠(SRF)の佐世保分所に配属。
横須賀に来たのは1990年代ころだそうです。
2001年に機関を撤去。
宿泊艦(非自走)の「APL-40」として現在に至ります。
艦齢で言うと、横須賀では最古老ですね。
前は4号ドック、5号ドックの目隠しに係留されていたり、
最近は12号バース近くに係留されていたと思うのですが、
動かしているのは初めて見ました。
逸見岸壁のヘリポートに駐機中の哨戒ヘリ「SH-60J」。
パイロットシートのほうは混んでいたので、後部スペースのほうへ。
こちらは昨年までは中に入れてくれるのを学生までに制限していたと思うのですが、
今年は中に入ってもいいというので見学。
広い様で狭いというか、狭い様で広いというか。
処分艇の件などにやや不満がありましたけれど、横須賀地方総監部から撤収。
来年からは普通に10時ごろ行くことにします。
ヨコスカサマーフェスタ
開催日:2017年8月5日(土) 9:00~16:00(入場は15:30まで)
開催場所:海上自衛隊横須賀地方総監部
URL:https://www.cocoyoko.net/event/summer-fes.html
米軍側の艦艇公開がまだおこなわれていたので、
米海軍横須賀基地へ。
公開艦艇はアーレイバーク級ミサイル駆逐艦「ベンフォールド(DDG-65)」。
午前中は前部甲板も公開していたようなのですが、
青葉が着いたころには何やら作業が始まっていました。
やはり「きりしま」とはいろいろ違うものですね。
見学中にちょうど、同型艦「マスティン(DDG-89)」が出航するのが見えました。
続いて何故か米軍基地で公開されている掃海母艦「うらが(MST-463)」へ。
……と、その横に何かいますよ。戦闘機?
でも「CVN-76」ってありますね。R・レーガンの艦番号です。
これはあれですね。レーガンの備品のホーネット。
前にレーガンの公開で見た時とカラーリングが違いますが。
こういうのって岸壁に置いていくものなんですねぇ。
「うらが」に乗艦。
後部の航空甲板で機雷の模型とグランドターゲット(グラタン)が展示されていました。
食べれませんって……
対岸を見ると
8号バースには、タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦「チャンセラーズビル(CG-62)」が整備中。
艦橋前にかまぼこ型のテントが。
9号バースにはアメリカ沿岸警備隊のハミルトン級カッター「マンロー(WHEC-724)」が居ました。
しかしあれですね。
武装を見ると単装砲やらCIWSやら、ちょっとした軍艦なみですね。
6号ドックに入渠中の「ブルー・リッジ(LCC-19)」も少し見えました。
艦橋まで上がると、横須賀総監部の「たかしお」が見えました。
その他もすごく良く見える。
堪能しました。
「うらが」を降りてゲートまで戻る途中に石碑を発見。
説明書きを見ると、かつては小海と呼ばれたこの小さな入り江を
明治時代に整備した記念碑のようでした。
横須賀鎮守府時代にも小海岸壁は活用されていて、
戦艦「長門」も戦争末期の横須賀空襲の際に現在の12号バースに停泊していました。
写真には関東大震災で被災して解体された「天城」の部材を利用した桟橋も写っていますね。
こちらは今はジャパン・マリン・ユナイテッドの磯子工場でまだ現役です。
サマフェスで今年度の横須賀での公的な艦船見学はおしまい。
まあその他でも何かあるといいんですけれど。
以上、青葉でした。
ヨコスカフレンドシップデー
開催日:2017年8月5日(土) 10:00~20:00 ※入場は19:00まで
開催場所:米海軍横須賀基地(一部開放)
URL:https://www.cocoyoko.net/event/friendship-day.html