遠征報告:艦内神社の本社巡り(重巡高雄)2015.08.23
どうも、青葉です。
京都にやってきました。
主目的は別件なのですが、
せっかく関西へ来たので何か艦これに関連するものに行こうとSearch and Destroyの結果。
京都御所西の「護王神社」に重巡洋艦、高雄の乗組員さんたちが奉納した額がある
という情報を見つけました。
市営地下鉄烏丸線の路線沿いですから行くのも難しくないですね。
別件で烏丸線の終点、国際会館駅まで行きましたので、その帰り路に今出町駅で下車します。
(京都駅から来る場合は丸太町駅のほうが良いです)
ちなみに京都市営地下鉄が始まっている件…
今出町より徒歩で10数分で「護王神社」が見えてきました。
「足腰の守護神」?
「護王神社」の祭神は
和気清麻呂公命(わけのきよまろこうのみこと)
和気広虫姫命(わけのひろむしひめのみこと)
和気清麻呂は奈良時代の貴族で宇佐八幡宮神託事件(道鏡事件)や平安京の造営に活躍しました。
和気氏が建立した洛西の高雄山神護寺の境内の「護法善神堂」に祭られましたが
道鏡事件で皇統を守ったことから勤皇の忠臣と見なされ、
幕末、孝明天皇により護王大明神の神階が与えられ「護王神社」に改称
明治天皇の勅命により現在の場所に遷座されました。
和気広虫は清麻呂の姉で孤児の養育に励んだ方だそうです。
こちらの「護王神社」でちょっと変わっているのは、境内のいたるところに猪の意匠があり、
門前には狛犬の代わりに狛猪が居ます。
和気清麻呂が道鏡事件で流罪になったとき、どこからともなく現れた猪300頭が道鏡の放った刺客から
清麻呂を守った伝説から守護獣としているようです。
またこの時、清麻呂は足萎え(足の腱を切られたとも)で立つこともできませんでしたが、
宇佐八幡への参拝を終えると再び歩けるようになった故事に因み、足腰の守護神と仰がれています。
だいぶ話が逸れました。
高雄乗組員奉納の額しか頭になかったので、訪れてみてびっくりしちゃいました。
重巡高雄は艦名を高雄山に因み、
高雄山神護寺から派生したこちらの「護王神社」の分霊を艦内神社に奉っていました。
軍艦乗組員が艦内神社の本社に詣でる事例はよくありますので
高雄の乗組員さんたちもその縁からこちらに額を奉納したのでしょうね。
その額がこちらです。
「忠烈(極めて忠義が厚い事)」とあります。
残念ながら「護王神社」では境内の案内にも掲載されておらず、
拝殿の裏側(本殿から振り返った側)にひっそりと飾られて居ました。
高雄は昭南(シンガポール)にて中破状態で終戦を迎え、
賠償艦として妙高とともに英国に引き渡されたのち、マラッカ海峡に海没処分されました。
今や高雄の存在を留める遺物はこの額のほかは、余り残っていないと思われます。
本籍のあった横須賀には高雄の艦橋を模した意匠の国威顕彰碑がありますが、
この奉納額は時代を語る上で重要な遺物ですよね。
こられて良かったです。
足腰の御利益があるというので車椅子を使い始めた老司令官へ
足腰の回復のお守りを購入して青葉の巡礼は終わりとしました。
護王神社(重巡高雄・艦内神社本社)
〒602-8011 京都市上京区烏丸通下長者町下ル桜鶴円町385(京都御所蛤御門前)
地下鉄烏丸線 丸太町駅 徒歩8分
参拝時間:午前6時~午後9時 / 祈祷・授与所受付時間:午前9時~午後5時
URL:http://www.gooujinja.or.jp/
青葉写真館
蓮華寺
司令官の元戦友がお務めされています。
国際会館まで出向いたのはこちらに行くためでした。
管原院天満宮
護王神社より丸太町方面へ徒歩2分。菅原道真公の生誕の地とのこと。
梅小路蒸気機関車館
今回の本命。JR西日本が運営する蒸気機関車の保存施設。
来春オープンする鉄道博物館に統合されるため、8/30を持って閉館(休館)します。
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