鎮守府新聞ワレアオバ│Naval District Newspaper Ware Aoba

遠征報告:零式艦戦に会いに行きました。
2015.08.30

どうも、青葉です。

8月も残すところあとわずか、今日の青葉は朝4時に起きて5時前の横須賀線に乗車しました。

目指す場所は河口湖にある私設博物館
毎年8月のみ開館という特殊なところです。

横須賀-武蔵小杉-立川-高尾-大月と数度のJR乗り換えを重ね
大月駅からは富士急行線で河口湖駅へ。
到着したのは9:00ちょうどでした。

現地はすごい雨です。
ここ最近、曇り止まりで済んでいた青葉のお天気運も、この時期はどうも不調ですねえ…
思えば去年のこの時期、舞鶴に遠征した時も帰りが大雨で大変でした。

閑話休題。


河口湖駅からは富士山北側の別荘地を回る無料送迎バスを利用して20分ほどで到着。


今日の目的地『河口湖自動車博物館・飛行舘』です。

こちらは自動車のライト等を手掛ける仏のCIBIE社及び、
オイル関係を手掛ける仏のelf社の日本代理店で、
レーシングカー関連の事業を行っているHRC(ハラダ・レーシング・カンパニー)社の元社長にして
元レーサーである原田信雄さんが館長を務める博物館です。

ご自身の経歴から自動車博物館はわかりますが、飛行機にも興味をお持ちのようで、
東南アジアから回収してきた戦時中の航空機を復元して公開しています。

靖國神社遊就館に展示されている零式艦戦五二型もこちらで復元されたものだそうです。

どういう理由なのか詳細不明ですが、毎年8月(8/1~8/31)のみ開館し、
それ以外の11か月は休館という変わった運営がされています。

青葉は昨年の9月に艦これ関係のまとめスレでこちらの存在を知り、
今年こそは訪問をと考えていたのですが
ようやく来ることが出来ました。

こちらの目玉はやはり、復元された零式艦戦。

真珠湾攻撃に使用されたものと同型の二一型と末期を支えた五二型が
揃って展示されているのは此処だけです。


あと内部構造が見やすいように外板を張っていないスケルトンな二一型も展示されています。

2機ともに中島飛行機(現、富士重工・スバル)でのライセンス生産機です。
当時の生産数は本家の三菱より多かったそうですが、
国内展示で中島飛行機製が見られるのはこちらだけみたいですね。


マレー沖海戦で英海軍のレパルスとプリンス・オブ・ウェールズを撃沈し、
海軍甲事件では山本五十六長官の搭乗機だった一式陸攻が復元されている最中です。
こちらは復元されたものとしては世界唯一のようです。
人間ロケット桜花の母機としても使用されたことから、
終戦70周年特別展示として桜花が一式陸攻の上に吊るされていました。


陸軍機としては戦後に日本のロケット開発の第一人者となった糸川英夫氏が設計した一式戦闘機『隼』が
エンジン、操縦席、テールを復元した状態で展示されていました。


部品では彗星艦爆に使用されたアツタエンジンや
爆撃機銀河に使用された誉エンジンが展示されていました。

青葉の持つ超高性能(笑)カメラで余すところなく撮影したいところだったのですが
こちらではカメラ・ビデオ・タブレットなどでの撮影は禁止。
唯一携帯カメラでの撮影がOKとなっています。

ちなみに青葉の携帯は3年くらい使用しているフューチャーフォン(ガラケー)です。
携帯電話は電話できれば良いんですよ…

最近のスマフォのカメラはデジカメ並みの性能を持っているものが多いようですが、
青葉の携帯は…お察しください。

とくに展示場となっている建物は薄暗く、ちょっとしたことで容赦なく被写体がブレて写るという……
やはりスマフォに替えれば良かったですかねぇ。

おまけに少し携帯の電池がへばっていたので、撮影欲が収まらないところに電池切れ……
トホホなことになってしまいました。

そんな青葉が撮影してきた写真をご覧ください。


青葉は航空機に造詣が深くないのでニワカな感想となりますが、
零式艦戦は実物を見てみると華奢な印象があります。

この細身が空を駆ける姿はとても綺麗だったと思うのです。
現存する零式艦戦の写真はたいていが使い込まれた戦闘機としての使命の中にあるものです。

例えば蒸気機関車で稼働可能な保存車両は
ほとんどがピカピカに磨かれた余所行きの装いで花道を行くように運行されていますが、
全盛のころの写真や映像を見ると、やはり使い込まれて煤けていて綺麗なものはほとんどありません。

道具として生まれた以上は使い込まれることこそが最上のことかもしれませんが、
青葉としてはピカピカな零式艦戦が日本の空を悠々と飛ぶ様が見てみたいと思いました。

別件ではありますが、
昨年、米国から零式艦戦の飛行可能と言われている機体が日本へと帰還しています。
現在飛行のための整備と調整が進んでいるようなので楽しみですね。

5時間かけて来たのですが滞在時間は2時間程。
展示場は学校の体育館よりちょっと狭い程度のさほど大きくない場所ではありましたが、
あっという間に時間が過ぎてしまいました。

9月になるとこちらは休館し来年の公開へ向けての復元作業に入るのでしょう。
新たな発見を求めて、来年また訪れてみようと思います。

以上、青葉でした。

河口湖自動車博物館・飛行館

富士急行線河口湖駅より、富士桜高原バスにて「京王第一次入口バス停」下車。徒歩1分。
開館期間:毎年8/1~8/31 / 開館時間:AM10:00~PM4:00
入館料:飛行舘大人:¥1,000 / 子供:¥500(15歳以下) ※ 自動車館と飛行舘は別料金となります。
URL:http://www.car-airmuseum.com/index.html

青葉写真館
本文で紹介できなかった写真たち



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