遠征報告：銀座の艦(ふね)で逢いましょう2016.04.21
「まるで日本海軍の精神が形になったかのようだ！」
どうも、青葉です。
先日の駆逐艦「村雨」の戦没者慰霊祭を前後して面識を得たO氏から
お誘いを受けました。
「銀座の『宜候（ヨーソロ）』に山口先生がいらっしゃるので来ませんか」
銀座に『海軍酒場 宜候』というお店があることは
知り合いの元防衛水産業司令官から聞いたことがありました。
銀座。
なんていうかあれですよね。
青葉のような若輩者には敷居が高いフインキ（変換できない）ですよねえ。
まあ、そのうち行きましょうそのうち……
と思っていた時期が青葉にもありました。
その『そのうち』が『今』でした。
あわあわ（汗
ところで、山口先生とはどなたでしょうか。
山口宗敏先生は第二航空戦隊司令官山口多聞中将の御子息……ですか。
……マジですか！？
『宜候』では常連さんが集まるヨーソロ会が定期的に行われており、
そちらに山口先生が参加されるとのこと。
（迷い中）
……まあ、これも取材ですよね。
伺わせていただくことにしました。
そして当日。
夜の銀座に輝く看板。
看板の掲げられた古い雑居ビルの地下に降りると
軍艦を思わせる扉がありました。
その扉の奥には軍艦内の士官室を模したという店内が広がっていました。
先日、三笠で見たのと同じ空気を感じます。
O氏に紹介されて山口宗敏先生にご挨拶するとともに
先に購入していた著書にサインを頂きました。
ありがとうございました。
ヨーソロ会のメンバーの皆様も
青葉たちのような若輩者にも気さくな方々ばかりでした。
まあ、当人たちはひたすら恐縮していたのですけど。
ヨーソロ会が始まると、メンバーの方々が次々にカラオケに曲を登録していきます。
店内のカラオケで歌われるのは……
露営の歌
愛国行進曲
海ゆかば
加藤隼戦闘隊
月月火水木金金
ラバウル小唄
ラバウル海軍航空隊
などなど、軍歌が勢ぞろい
さすが海軍酒場と呼ばれる場所のことだけはあります。
でもまずいのです。
青葉は軍歌は不勉強なのです！
とはいえ、カラオケは画面に歌詞が出てきますし
軍歌はメロディと歌詞がマッチしているので
画面の歌詞だけでも何とか歌い上げることが出来ました。
ホッとしました。
メンバーの方々から何か歌いなさいと要請されたものの、
青葉が歌えるものと言えば……あれですかねえ。
歌いました
『宇宙戦艦ヤマト』
メンバーの皆さんには苦笑されてしまいましたが。
山口先生からは
「軍歌は気勢で歌うものではなく、詩に感情をこめて歌いなさい」
という主旨のアドヴァイスを頂きました。
肝に銘じます。
カラオカの合間などに、色々なお話を伺うことができました。
先日なんでも鑑定団でも紹介された北蓮蔵画伯の『提督の最後』についての話や
開戦にまつわる表には出ていない話を山口先生から伺ったり。
30年前にヨーソロが開店した当時は
まだご存命だった元海軍軍人の方が大勢来店されて、
当時から参加されていたメンバーの方は
お酌や飲み物を作ったりと大変だったという話を伺いました。
数時間があっという間でした。
最後に店内の全員で『同期の桜』を歌って閉会。
メンバーの皆さんが帰られた後に店内を色々撮影させていただいて
青葉も帰路につきました。
いやあ海軍魂が濃密な時間でしたねえ。
山口先生、ヨーソロ会のメンバーの皆様、
そしてお誘いくださったO氏に
この場にて御礼申し上げます。
艦これの司令官の皆さんにも機会があれば訪問していただきたいですね。
以上、青葉でした。
海軍酒場 倶楽部『宜候』
新橋駅より徒歩約４分
村善ビル地下２階
営業時間：19:00～23:00
定休日：土曜、日曜、祭日
URL：http://www.geocities.jp/club_yorsoro/
SpecialThanks：
住之江2機様 / ごむを司令官 / やごろう司令官
青葉写真館本文で紹介できなかった写真たち
『宜候』内部の様子
おまけ
『宜候』を辞した後に新橋駅までO氏とお話ししました。
話題は先日放映が始まった「ハイスクール・フリート（はいふり）」について。
O氏が言うには
「晴風」は「雪風」と「天津風」のチャンポンのような艦とのこと。
陽炎型航洋直接教育艦「晴風」は
艦名からして確かに「雪風」をイメージしているのは間違いないでしょうし、
機関に高圧缶を使用している主旨のセリフがありましたが、
高圧缶を積んだのは陽炎型では「天津風」のみです。
しかも、
「晴風」には「雪風」の元乗組員と同姓のキャラが２名いる。
という興味深い話を伺いました。
制作側には何らかの意図があるんでしょうかねえ。