鎮守府新聞ワレアオバ│Naval District Newspaper Ware Aoba

遠征報告:陸軍さんのカレーを食べよう
2016.05.05

どうも、青葉です。

今日は埼玉県の陸上自衛隊朝霞駐屯地内にあるりっくんランドこと、
陸上自衛隊広報センターに行きます。

こちらは名前の通り陸上自衛隊の広報施設としてについて、
歴史・組織・装備等、様々な面から国民に対する広報活動を行う施設です。

同じような施設として、
航空自衛隊は浜松広報館、
海上自衛隊は佐世保史料館を開館しています。

海上自衛隊は他にも呉に海上自衛隊呉史料館(てつのくじら館)、
鹿屋の鹿屋航空基地史料館がありますね。

……何で横須賀にはないんでしょうかねえ(真顔

前から一度は行ってみたいと思っていましたが、
横須賀からは遠くてなかなか足を延ばすことが出来ませんでした。
今回はとある情報を得たため、一念発起しました。

というのも、
「野外炊具1号(改) 」という装備があります。
名前の通り、野外での炊事を行うための装備です。

時折自衛隊関連イベントでその姿を見られますが、たいていは展示のみです。
となれば、気になるじゃないですか。
これで調理した食事がどんなものなのか……

今回はこどもの日フェアの一環として
この「野外炊具1号(改) 」で調理した食事の体験喫食が出来るのです。

災害派遣などでの炊き出しに使用されているのをニュースなどで見ますが
普段はそういう機会が無いですからねぇ。
まあ機会があるときは、おそらく大変な状況なのですけど。

さて、陸軍さんの野戦食がどれほどのものか、見せていただきましょうか!


2013年から開始された東横線と東武東上線の乗り入れによって
最寄りの和光市駅まで横浜から直通で来ることが出来るようになったので
かなり楽に来られました。
とはいえ、駅から徒歩20分ほど歩きますけれどね。

見えてきましたりっくんランド。


こどもの日のイベントがあるということで開館前からものすごい人だかりです。

この日は「94式水際地雷敷設装置」の体験乗車も出来たのですけど
青葉が着いた時にはもういっぱいとのことで残念ながら乗車できず。

体験喫食もまだ整理券を販売しないとのことでしたので
館内を巡ることにしましたが……
まあ人が多いですねえ。


普段は週に2000人程度の来館と言いますから、
これほど混雑していないのでしょうけど。




本来の目的ではないので
致し方なく館内体験については諦めました。


屋外展示です。
10式戦車の試作1号車を始め、様々な陸自車両が展示されています。


地下指揮所がありました。
地下指揮所というと先日の筑波海軍航空隊記念館のものを思い出しますが

こちらに展示されているのは作戦の際に臨時で作られる前線指揮所でした。
狭い……

屋外展示の奥の方に、
ありました!野外炊具1号(改) !

どうやらカレーを作ってるっぽいですね。

近くの隊員さんに聞いたところ、
整理券の販売はもう少し先ということなので見学を続けます。


りっくんランドの奥に振武臺(しんぶだい)記念館という建物が併設されています。



由来が少しややこしくなるのですが、
もともと朝霞には陸軍予科士官学校がありました。

予科士官学校というのは
陸軍の将来の将校となる人材の教育機関です。

大雑把な説明をすると
予科士官学校を卒業すると士官候補生となり、
隊付勤務を経て陸軍士官学校に入り、
士官学校を卒業して少尉に任官されるという仕組み。
(あくまで大雑把です)

予科士官学校では軍務に必要な知識ではなく
一般的な教育(数学・物理学・語学など)が行われていました。

振武臺(振武台)の名は
昭和天皇が予科士官学校へと行幸された際に
「将来益々武を振るい、八紘一宇の為をなせ」といった意味から
名付けられたとのこと。

朝霞の予科士官学校は終戦後に閉鎖され
残されていた建物も駐屯地の整備などで取り壊されたそうです。

その後、予科士官学校の歴史を伝えるにあたり、
座間基地で取り壊されることになっていた陸軍士官学校の皇族舎(皇族の宿舎)を
自衛隊員の手で解体・移し、振武臺記念館として今日に至るようです。


内部の撮影は残念ながら不許可でしたが、
軍服や勲章が展示されているほか、
予科士官学生の寄せ書きなどは当時の熱気が鮮明に見えるかのようでした。

何故か書籍を置いてある場所には
雷撃の神様、村田大佐の伝記などがありましたけど……


りっくんランドに戻ってみると
体験喫食の整理券の列が出来始めていました。


整理券を購入して配布場所へ。

最近は陸自さんのカレーもレトルトのものが出ていたりしますが
やはり調理したてのものを頂いてみたいですからねえ。


頂けたのはチキンカレーでした。
子供の日ということもあって辛さよりも美味しさに重点を置いていて
量は少なめでしたので、もう一皿分買えばよかったと少し後悔。

横須賀はカレーの街として観光客を呼び込んでいて
ご当地カレーとして海軍カレーや海自カレーを推しているわけですが
市内の武山には陸上自衛隊の駐屯地もあります。
陸自カレーを加えていくのもいいと思うんですけどねえ。


館内の売店で戦闘糧食II型(レトルトパウチタイプ)のカレーが販売されていたので購入しました。
付属の加熱剤で暖めてから食べられるらしいので、調理が楽しみですね。

館内の展示についてはまた今度来ることにしましょう。

以上、青葉でした。

陸上自衛隊広報センター(りっくんランド)

東武東上線「和光市駅」より徒歩20分
入館料:無料 / 開館時間:10時~17時 / 休館日:月曜日及び第4火曜日(基準)
URL:http://www.mod.go.jp/gsdf/eae/prcenter/

青葉写真館
本文で紹介できなかった写真たち

屋外展示されていたの車両など








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