鎮守府新聞ワレアオバ│Naval District Newspaper Ware Aoba

遠征報告:艦艇見学作戦「おじさんだらけでピンチ!」
2016.07.17

どうも、青葉です。

横須賀地方総監部へ
艦艇見学にやってきました。

と言ってもイベントではありません。

横須賀地方隊では
広報の一環として日曜日の艦艇見学を実施しています。

かつては毎日曜日ごとにさほど制約なく行われていたそうですが、
2001年9月11日にアメリカで発生した同時多発テロ以降は
申込制に変更したのだそうです。

申込方法は横須賀地方隊のホームページに記載されていますが
なかなかハードルが高いのです。

いえ、申込そのものは確かに手間ですが
それほど問題ではありません。

問題は10名様以上での申込という点。

正直、青葉は知己が少ないので
このハードルがクリアできないと思っていたのです。

ここ最近、青葉の交友範囲が広がってきたことで10名行けるだろうという見込んで
7月17日に申込をしてみたら予約が取れました。

そこからは人集めです。

Twitterで呼びかけるととともに、
翌日の18日、横須賀にて「横須賀奪還作戦」という即売会が行われるので
そちらのサークル参加者にどうですかと準備会にメールを送りましたが
断りでも何でもなく、無視されました。無視されました。(大事なことなので2回書きます)

まあ青葉のフォロワーさんへの呼びかけと
ごむを司令が誘った方々で何とか12名を確保。
行ける!行けるよ!と長波ちゃんを真似しながらガッツポーズ。

電子書類化が進む昨今で提出書類がすべて手書きとか
青葉も久々にペンを握ったりしましたが。
それもクリア。

後日、団体として出す方が申請が通りやすいと連絡頂き、
即席で『青葉と護衛艦を見学に行こう会』略して『青葉会』が発足しました。
(ちなみに重巡青葉の戦友会の名前も『青葉会』だったりしますが偶然です)


そして当日。
JR横須賀駅のスカレー像前に集合。

カレー皿の上に何かいますねえ。
ちなみにこの大きさのスカレー像はいくつかありますが、
スプーンが乗っているのは(おそらく)JR横須賀駅のだけなんですよねえ。
他はどうやって……ああ、素手ですか。
左手は(皿に)添えるだけ。

何人かのフォロワーさんとは初対面だったりしますが、大きなトラブルもなく集合。
参加12名中10名がおじさんという異様な集団が出来上がりました。

艦艇見学作戦「おじさんだらけでピンチ!」作戦開始!

逸見岸壁にいつも停泊している『いずも』の姿は無く、
呉のサマーフェスタに出張中とのこと。


代わりに停泊していたのは練習艦『しまゆき』と『むらさめ』。
このどちらかということになるんでしょうね。


総監部のゲートで広報の自衛官さんと落ち合い、
今日の見学は『むらさめ』だと教えていただきました。
では『むらさめ』のちょっといいところを見せていただきましょうか。


『むらさめ』では乗組員さんに案内がバトンタッチ。

まずは艦首方面の主砲から。


『むらさめ』の主砲はオットーメララ社の62口径76mm単装速射砲。
毎分100発連続発射できる優れものです。
ちなみに青葉の主砲は毎分3~5発でした。

たこ焼きのような丸っこい形がプリティなのですけど
ステルス性の問題で『たかなみ』型からは角ばった単装砲になってしまいます。


砲弾(訓練弾)も見せていただきました。
持ってもよいということで持たせていただきましたが、なかなか重い。(12キロほど)
青葉の記憶が正しければ、76mm速射砲弾はダイキン工業で製造されています。
ダイキン工業はエアコンなどでも有名ですね。

日本が戦争になるとダイキンのエアコンの製造ラインが止まるので、
戦争はいかんとおっしゃる方もいます。
エアコンのない日本の夏は死んでしまいますしね。


砲身の下に付いたこのカーブの付いたカバーのような物体
これ、青葉は初めて知ったのですけど、薬莢が飛び散らないようにするものなのだそうです。

砲撃したのちに薬莢は砲身の根元から排出され、
カバーに沿って砲塔の付近に落ちるようになっているのだとか。
そういえば砲塔の周りの床はボコボコですね。


今日は特別に艦首の先まで行っていいですよと言われ喜ぶ一同。
「わぁい特別。青葉、特別大好き」とギャグを入れつつ 艦首方面へ。


明日は海の日なので満艦飾の準備がされていました。




と、ちょうど軍港めぐりの船が『むらさめ』のそばを通過していくので
乗客に向かって大きく帽振れ(但し帽子は無い)。
あちらは1400円かかりますが、こちらは無料。
テンションアゲアゲで参りましょう。



艦橋前のVLSやファランクスを見学して右舷側に移動。


水上発射管こと短魚雷の発射装置です。

こちらもちょっと特別に蓋を開けてくれました。
当然中身は入っていない訳ですが、こうなっているんですねえ。

これらの装備はいざというときに機密保持のために
破壊担当が決まっているそうで。


横には担当者の名前がありました……あれ?
発射管を説明してくれてる自衛官さんと名前が同じなんですけど。

「これは私が整備と破壊を担当します」

つまり、これはお兄さんの魚雷発射管なんですね(意味深



続いては90式艦対艦誘導弾 (SSM)。
ってあれ?発射筒が取り外されてますね。
(『むらさめ』は後日定期点検のドック入りをしたので、そのためだったみたいです)

艦対艦誘導弾は対艦戦闘に用いるため専守防衛を旨とする自衛隊の性質上使用したことが無く、
訓練でも撃ったことが無いとのことです。
ちなみに1発2億円程度。


補給に使用するスライディング・パッドアイの向こうには
対空用のESSMのVLSがあります。
囲いがあって見えませんけど。
こちらは1発1.5億円程度。
年に数回、訓練などで発射することがあるそうです。


後部ヘリ甲板へ移動
遠くには補給艦『ときわ』の姿が。


ところどころに夜間発着用のライトがあるのですが、
ライトを消して着艦させることがあるのかと聞いたところ
そういう訓練はしないとのことでした。


一応ヘリは2台格納できるそうですけど、
2台入れたら相当狭そうですね。

次は船内に入り機関操縦室へ。

青葉この時にミステイクをしてしまいました。
機関操縦室への道すがら『むらさめ』の艦内神社があったそうなのですが
全く見てなかったorz


『むらさめ』にはIHI製とカワサキ製のガスタービンが2基ずつあります。
昔は出力などの制御はこちらの操縦室で行っていたそうですが、
今は艦橋でできるようになっているそうです。



機関操縦室では機関や電気系統に異常がないか
監視するのが主な任務なようです。
そのため艦内各所の監視カメラの映像が見えるようになっていました。


最後にタラップで艦内に上がり艦橋へ。
『むらさめ』の艦橋は若干広いですかねえ。

艦長席は青と赤のツートンカラー。
『むらさめ』艦長は二等海佐ですのでこの色になります。
旧海軍だと中佐相当ですね。

青葉も座らせてもらいましたよ。

参加者のよ~やん司令が伝声管について質問していらっしゃいました。
青葉の調べでは、護衛艦の伝声管は『あさぎり』型護衛艦が最後。
『むらさめ』型からは無くなっているそうです。

とはいえ、『むらさめ』も就役したまま運用されているわけではなく、
随時設備の更新はされているとのことでした。






艦橋脇の双眼鏡を眺めさせていただいたりと
いろいろ見学させていただいたのちに退艦。





すると岸壁に停められた自転車を発見。
これは地上での移動手段の一つとして、各艦で常備しているものです。

元防衛水産業司令官に以前聞いた話では、
この自転車を使って書類などを船越の自衛艦隊司令部へ運んだりするそうです。

艦長用があることは知っていたのですが、




その他も結構どこで使うのか決まっているんですねぇ。
元乗組員からの寄贈というものもあるんですね。

なお、広報さんには
「そんなところに食付く人たちは初めてです」と笑われた模様。
まあ、そうでしょうねえ。


あと見ておくべきと言われた錆び汁。

『むらさめ』から離れ



『しまゆき』を横目に
青葉たちの艦艇見学は終わったのでした。

案内をしてくれた『むらさめ』乗組員の皆様。横須賀地方隊広報様。
ありがとうございました。



艦艇見学ののちはヴェルニー公園を通って横須賀中央に移動。


途中横須賀Shellにてはいふりコラボのもかちゃん看板を見かけました。


居酒屋『空母信濃』さんにて懇親会を開催。

初対面の方々ばかりなのでどうかなと思いましたが
艦艇や艦これが好きな方々ばかりでしたので
青葉が心配することが無いくらい皆さん楽しんでいただけたようでした。


『信濃』さんで配布中だった
はいふりコラボ缶バッチのもかちゃんを人数分頂き、解散。

参加者の皆様、お疲れ様でした。
懇親会での流れで2回目を開催することになりました。
次は冬くらいですかねえ。

以上、青葉でした。

SpecialThanks:ごむを司令

艦艇見学作戦「おじさんだらけでピンチ!」

2016年7月17日(日)
12:30  JR横須賀駅集合
13:00~ 護衛艦『むらさめ』見学
15:00~ 懇親会@居酒屋『空母信濃』
17:00  解散

青葉写真館
本文で紹介できなかった写真たち

さかくら総本家さんの5階パネル展では
ミケちゃんとマッチのバースデーモードの展示をしていました。



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