鎮守府新聞ワレアオバ│Naval District Newspaper Ware Aoba

遠征報告:時代を翔けた日本の傑作機たち
2016.06.26

どうも、青葉です。

今日は所沢までやってきました。

こちらにある「所沢航空発祥記念館」にて開催されている
特別展「時代を翔(かけ)る日本の傑作機たち」が今回の目的です。

日本の航空機の歴史は
フランス製のアンリ・ファルマン複葉機を陸軍が研究目的で購入し、
明治43(1910)年、代々木錬兵場での試験飛行で初飛行に成功したことに始まります。
最初は軍用気球研究の一環として行われたみたいですね。

翌年、所沢に試験飛行場が建設され、陸軍の航空機研究は所沢へと移りました。
それから昭和20年の終戦を迎えるまで、
この所沢陸軍飛行場は日本の航空技術の発展に大きな功績を遺し、
その経緯から所沢が「日本の航空発祥の地」とされたとのことです。

戦後、所沢陸軍飛行場は米軍に接収されますが
住民の返還運動により昭和後期までに約7割が返還されました。

返還された飛行場跡は県営公園として整備され、
その一角に「所沢航空発祥記念館」が平成5(1993)年に開館。

航空発祥の地としての歴史を今日に伝えているとのことです。

青葉のいた海軍の航空隊は陸軍とは別個に発展したのですが
特別展には零式艦戦をはじめとする海軍機が多く取り上げられているので
見学してみようと思った次第です。


横浜駅から東横線直通で所沢まで約1時間。
埼玉方面に出向くには本当に便利になりました。


所沢で乗り換えて航空公園駅で下車。

駅を出ると早速、双発のプロペラ機が見えました。

「YS-11」ですねえ。

地図を頼りに「所沢航空発祥記念館」へ。


かまぼこ型の奇妙な建物が見えてきました。
これはジェットエンジンをモチーフにしているそうです。

入館するとのっけから
零式艦戦を思い起こさせるレシプロ機が展示されていました。

映画で零式艦戦役を担ったこともあるT-6 テキサンですねえ
昨年夏に行った河口湖自動車博物館・飛行館にも展示されていましたね。
あちらは両翼が付いていない状態でしたけど。

その他、いろいろな機体が展示されていますけど、まずは特別展の方へ。

日本の航空機の系譜。

どん詰まりはMRJと先進技術実証機(X-2・心神)ですね。

大戦までの期間を見ても複雑怪奇ですけど。


レシプロ機の模型群。




空母「赤城」もありました。


一式陸攻に使用された火星エンジン。
これがどう動くのか一度見てみたいものですけど。



零式艦戦のコクピットのモックアップがあり、中に入ることが出来ました。
撮影用に海軍航空兵のコスチュームも用意されていましたけど、
撮ってくれる人が居ないのでパス。


2013年に行われた零戦里帰りの際に収録されたエンジン音の再現も。
一応動画でも撮ってみましたけど……なんか聞いた音が違う気がします。


「赤城」の飛行甲板に紙飛行機を着艦させようというもの。
青葉もやってみましたけど、全部トンボ釣りへ……着艦って難しいですね。


さて、今回の目玉展示は九七式戦闘機の実物大レプリカ。

昨年放映された『妻と飛んだ特攻兵』の撮影のために
約3000万円をかけて制作したそうです。

九七式戦闘機は陸軍初の低翼単葉戦闘機で、
旋回性能に大変優れ、格闘戦では右に出る機体は無いと言われるほどだったそうです。
同世代の海軍機、九六式艦戦に比べても最大速度・上昇力・格闘戦性能の全てで勝り、
海軍の操縦士も羨ましがったという逸話もあります。

3,386機が製造されましたが、敗戦国の悲しさですね。
現存機は福岡県の大刀洗平和記念館に展示されている機体のみだそうです。
こちらも平成8年に博多湾の海中から引き揚げられたのを復元したものとのこと。



レプリカとはいえ、実物大だとなかなかの迫力でした。
ドラマも見ておけばよかったですかねえ。

もう一つの目玉が傑作機のVR展示。

こちらはスマフォやタブレット端末の画面上に4種の機体を表示できるというですが……
青葉のタブレット端末では戦闘アプリが動作せず。



致し方なく展示場にあった端末で体験しました。
エンジン音などが再現されて飛行状態が見られるのですが……
少しいまいち?

2階では零式艦戦の設計者堀越二郎氏の回顧展が行われていましたが、
資料をネットにはアップしないでくださいとのことなので見学のみ。
おおよそは宮崎駿監督の「風立ちぬ」が思い浮かぶような内容でした。

所沢は遠いでしたけど、
来た甲斐はあったかなあと思いました。




以上、青葉でした。

所沢航空発祥記念館

特別展「時代を翔(かけ)る日本の傑作機たち」
平成27年11月21日(土)~平成28年6月26日(日)
※好評により期間が延長されていました。
URL:http://tam-web.jsf.or.jp/contx/index.php

追記
秋葉原・はいふりミュージアム

帰りがけに秋葉原に寄り、
アニメイトとゲーマーズで開催されていた
はいふりミュージアムを見学してきました。

アニメイト





ゲーマーズ





ついでにSEGAで行われていた
はいふりコラボにも行ってきましたよ。


クレーンゲームをやるとクリアファイルが貰えるというやつだったのですけど
青葉はこれ苦手なんですよねえ……ホラ取れなかった(泣き


Next「遠征報告:「はいふり」郵便記念印めぐり

↑ PAGE TOP